「発信者情報開示請求に係る意見照会書」が届いたが、どうしてわかったのか?
近頃、ご自身もしくはご家族、場合によっては会社で契約をしているプロバイダー(通信会社)から発信者情報開示請求に関する意見照会書が届くケースが増えています。
それは、ビットトレント(BitTorrent)を利用して映画、漫画、音楽、アダルトビデオ(AV)などのデータファイルをダウンロードしたり、アップロードしたりする行為が蔓延しているところ、これら問題に対処するため著作権者である製作会社などが次々と発信者情報開示請求の手続をとっているためです。
どうして自分のアップロードが発覚したのか?
著作権を有する製作会社などは、「P2Pファインダー」などの著作権侵害検出システムを用いて、日々ビットトレント(BitTorrent)を通じた著作権侵害行為の有無をリサーチしています。
そして、これらシステムを用いると、当該著作物であるファイル(ハッシュ値により特定)について、どのIPアドレス、どのポート番号、どのタイムスタンプにてアップロード行為がなされているかをリサーチができるのです。
製作会社などはシステムを通じて知り得たこれら情報から、当該IPアドレスを割り当てられているプロバイダーを特定し、そのプロバイダーに対して発信者情報開示請求を行うのです。
そしてこれを受けたプロバイダーは、プロバイダー責任制限法4条2項に基づき、意見照会を行うのです。